Exhibitions
玉響 / 渡辺由美
玉響
Animation art director
渡辺由美
Yumi Watanabe
2021.04.29(木)〜2021.05.03(月)
11:00 - 19:00 (最終日のみ12:00〜16:00)
今回の個展のコンセプトは、物語へ誘う扉絵として、各物語のワンシーンや、主人公達の所持品を図案化し装飾画としたものとなっております。題材とした作品は日本人作家のもので、作品内容は幻想的なもの、悲愴なもの、切ないものが中心ですが、それぞれの中にある美しさを装飾で表現しております。この個展を通してほんの少しの間(玉響)、混沌とした今の時代を忘れ、物語の世界に浸って頂ければ幸いです。
玉響とは・・・
「玉響(たまゆら)」とは、古代神話の勾玉が互いに触れ合う時の仄かで微かな響きを表し、”しばしの時間”、”仄かな風情”を示す大和言葉。「玉響」を用いた和歌としては、柿本人麻呂が詠んだ「玉響に昨日の夕べ見しものを今日の朝に恋ふべきものか」が有名であり、玉に触れ合う微かに澄んだ音色の美しさを表す枕歌である。現代で解釈すると「ほんの少しの間、昨日の夜に会っただけなのに、今日の朝になってこんなに恋しがってよいものだろうか」となる。